湯久保だより

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東京都檜原村湯久保地区。ここは、御前山の湯久保尾根の南斜面に位置する、太陽と水・大地の恵みと共に、先人によって培われてきた生活の知恵と文化が息づいている山間集落です。その立地の特徴から、山で薪を拾い、炭を焼き、畑で野菜や大豆や芋を作り、柚や山菜を採って、漬物や味噌などの保存食を作るといった昔ながらの暮らしが、受け継がれてきました。

 

また、村の歴史も古く、江戸時代から続き今も残る古民家には、季節の移り変わりを素直に受け止め、それと調和するように作られた知恵と工夫、循環型のもの作りの仕組み、自然と共に生きてきた日本の文化が満ちています。

 

東京ひのはら地域協議会と共催で、味噌づくりワークショップが行われました。毎年、地域の在来作物である鑾野(スズノ)大豆を使って味噌を仕込みますが、今年は猿の影響で、大豆の栽培がうまくいかなかったため、北海道の大豆を使っての味噌づくりとなりました。

湯久保に生まれ育ち、毎年味噌を作り続けている高橋ハツエさんにご指導を受けながら

約60㎏の味噌を仕込みました。

 

恒例の自己紹介から

 

薪で火をおこし、大豆を4時間ほど茹で、柔らかくなったものを杵と臼を使って潰していきます。

 

窯に火をおこす作業

 

茹であがった大豆

 

杵と臼で大豆を潰す作業

 

お昼ごはんをいただき、午後からの作業は、米麹と塩を混ぜて塩切り麹をつくり、潰した大豆と共に混ぜ合わせていきます。よく混ざったら、団子状にし、樽に空気が入らないよう勢いよく入れていきます。

 

塩切り作業

 

塩切り麹と潰した大豆を混ぜ合わせる

 

団子状にまとめる様子

 

樽に詰めていく様子

 

仕込んだ味噌は湯久保にて熟成させ、1年後に今回仕込んだ味噌の販売を行う予定です。

 

古民家カシャクボの茅葺き屋根を葺き直すため、富士山の麓に位置する富士吉田市の茅場にて、茅刈りのワークショップが行われました。天気にも恵まれ、富士山を一望できる環境下での作業となりました。

 

茅場に集合した参加者の皆さん

 

茅刈り指導の様子

 

紐の結び方を指導してくださる渡辺さん

 

茅葺き職人の渡辺拓也さんにご指導いただきながら、茅の刈り方から紐の縛り方、鎌の研ぎ方等などを学びました。

 

鎌を使って刈り取る様子

 

刈り取った茅を束ねる様子

 

参加者の皆さんは徐々にコツを掴んでいき、次々とススキの束が出来上がりました。

 

豚汁とおにぎりとお漬物

 

お昼ごはんの様子

 

お昼ごはんは、そのススキの束を椅子代わりに、豚汁・おにぎり・お漬物をいただきました。

 

午後からの茅刈り作業

 

トラックへの積み込み作業

 

午後から再び茅刈り作業が行われ、一日で約300束のススキを刈ることができました。

刈った茅はトラックに積み込み、カシャクボのある湯久保集落まで運びました。

2週間後の今月23日には運んだ茅を、カシャクボまで運ぶ作業を行います。

        

 

古民家カシャクボの障子紙として使用する、和紙をつくるワークショップが行われました。

講師の北村春香さん指導のもと、まずは、和紙の原料となる楮の刈り取りから行いました。

 

楮の刈り取り作業

 

刈り取った楮を切りそろえ束ねる作業

 

刈り取った楮は直径1cmから5cm程度の幹を30cm弱の長さに切りそろえ、束ねていきます。

この日は湯久保に自生する三椏も収穫することができました。

 

刈り取った楮や三椏は約30センチに切りそろえ、釜で約1時間蒸します。

 

三椏の皮を2人1組で剥く様子

 

蒸しあがった楮の皮を幹から剥く感触が面白く、あっという間に剥けていきました。

 

冷え込んできたため、釜の周りに集まって表皮を剥がす皆さん

 

剥いた皮の茶色い表皮の部分はヘラで剥ぎとり、乾燥させます。

 

チリを取る作業を指導する様子

 

紙漉き体験は、事前にソーダ灰に煮出しておいた楮を水の中で広げ、チリを丁寧に取っていきます。

 

木槌を使い、楮を叩く作業

 

叩いた楮とトロロアオイを拡散させる様子

 

次に、木槌でたたいたものを、トロロアオイと水の中で拡散させます。

 

和紙漉き体験

 

その中で半紙サイズの簀桁を揺らし、紙を漉いていきます。

出来上がったはがきサイズの和紙はこの日のお土産になりました。

 

お土産のはがきサイズの和紙

 

乾燥器にて和紙を乾かす様子

 

今回刈り取りから乾燥までの作業を行った楮や三椏は来年、紙漉きを行う予定です。

10月31日、11月1日に行ったバイオトイレづくりワークショップの第二回目を開催しました。

5日の木舞掻きは、通しやすくするため竹を薄く削ぐことから始まりました。

 

型枠を外した後のトイレ小屋

 

竹を削いで薄くする作業

 

 

今回は屋根部分を中心に行うため、同時に丸太足場を組むことになりました。午後はその足場を使い、熱して曲げやすくなった竹で木舞掻きを行いました。

 

丸太足場を組む様子

 

屋根部分の木舞掻きの様子

 

 

6日は、残りの木舞掻き作業を終え、内側の型枠を外しました。

 

木舞掻きを行う参加者の皆さん

 

 

お昼休みには参加者でシンガーソングライターの証さんによるミニライブが行われました。

 

お昼ごはんの様子

 

 

 

午後はいよいよ杉皮葺きへ。杉皮は9月に行ったワークショップで剥いた杉皮を使い、職人さんに教わりながら、小屋の内側と外側で2人1組となり作業を進めていきました。

 

職人さんから葺き方を教わる様子

 

 

半分ほど葺いたところで、今回の作業は終了。続きは来年の春に行います。

12月20日に行われる和紙づくりワークショップに向けて、打ち合わせと準備を行いました。

和紙職人の北村さんに教わりながら、湯久保に自生している楮を探し、刈り取り、皮むき作業を体験しました。

楮は太く立派なものから、細いものまで様々で、湯久保にも多く自生しています。

 

湯久保に自生する楮(こうぞ)

 

ツルに絡まった楮を引っ張る様子

 

 

刈り取った楮は蒸器に入る大きさに切りそろえ、1時間ほど蒸します。蒸した楮は、スルッと幹から皮が剥がれます。

 

蒸器で蒸される楮

 

手作業で皮を剥く様子

 

 

その後、皮の茶色い部分をヘラで剥ぎとっていきます。

 

皮の茶色い部分を剥ぎとる作業

 

12月20日のワークショップでは、原料の調達から、和紙になるまでの一連の工程を体験してもらう予定です。

 

9月末に雨天のため延期していたバイオトイレづくりワークショップを古民家「カシャクボ」にて行いました。

カシャクボは車が入れない場所にあるため、重たい土や石などはパワーカー(運搬機)で、その他の材料は人力で運搬をしました。

トイレ小屋の構造体となる竹を竹割り器を使って割り、節を落とし、熱して曲げた後、縄で結って木舞掻きしていきます。

 

トイレ小屋の型枠を組み立てる様子

 

竹割り器を使って竹を割る様子

 

割った竹の節を落とす作業

 

囲炉裏で火をおこし、竹を熱する様子

 

木舞掻きの様子

 

木舞掻きの様子

 

 

トイレの足元は、土と石灰とにがりを混ぜて練ったものを叩き締めて、三和土(たたき)にしました。

 

三和土(たたき)づくり

 

この2日間で終わらなかった竹木舞と、屋根を杉皮で葺く作業を、

12月5・6日のワークショップにて再び行う予定です。

 

 

「湯久保の発酵塾」と題して、10月10日と24日の2日間にわたって、湯久保の発酵文化を学ぶワークショップを行いました。

10日はもち米を固めに蒸し、種麹をすり混ぜながら米麹をつくりました。また、天然酵母の材料採取へ山の中を散策しに行き、湯久保に実った渋柿で天然酵母を仕込みました。

 

米麹の作り方を真剣に聞く参加者の皆さん

 

セイロを使ってもち米を蒸す様子

 

もち米と種麹を混ぜ合わせる様子

 

天然酵母の材料採取へ

 

柿の天然酵母づくり

 

仕込んだ天然酵母と発酵ピクルス

 

 

24日には、仕込んだ天然酵母の観察・味見、その酵母液を使って天然酵母パンづくりを行いました。2週間かけて発酵させた酵母は、シュポッと音を立てると同時にぶくぶくとした酵母液がビンから溢れ出しました。皆さんでつくった天然酵母パンは、噛むほど味わい深い出来上がりとなりました。

 

2週間前に仕込んだ天然酵母

 

天然酵母パンづくり

 

焼きあがった天然酵母パン

 

天然酵母のパンと湯久保の食材を使ったお昼ごはん

 

ワークショップの最中、発酵の食塩水だけで作る発酵ピクルスや、酵素玄米、酵素シロップなど、参加者さんたちの発酵のお話も伺うことができました。

来年1月には、檜原村の在来作物である鑾野(すずの)大豆を使った味噌づくりワークショップを行う予定です。